2021-01-01から1年間の記事一覧
花束みたいな恋をした はじめに 話題の映画「花束みたいな恋をした」を観た。予告やクチコミを目にする限り、共感性羞恥を催しそうなのであまりみたくなかったが、妹に誘われたので喜んで映画館に向かった。 以下、思ったこと。 深夜の居酒屋 麦と絹は初めて…
「話し方」の心理学 はじめに 巷に溢れるコミュニケーション本は、大体表紙が白い。そこに黒くて太い文字でタイトルが書いてある。帯には中田敦彦かDaigoの推薦コメントが書いてある。内容は「話すより聞け」。偏見がすぎるかもしれないが、コミュ本への個人…
図説 世界史を変えた50の食物 はじめに 食べ物の映像を見たり、文章を読んだり、話を聞くのが好きだ。もしかしたら食べることそれ自体より好きかもしれない。こうなったのは「食生活改革」の名の下、毎日ほとんど同じ食事をとるようになってからだ。以降、お…
新作落語の舞台裏 はじめに 落語を生で聞いたことはほとんどない。中学時代、毎年の「古典芸能鑑賞日」で落語が対象になった会もあるが、大変失礼ながらほとんど睡眠に費やしたくらいである。落語とは縁のない生活を送ってきた。 だが最近、YouTubeで立川談…
察しない男 説明しない女 はじめに 最近の世相からすると、信じられないようなタイトルの本「察しない男 説明しない女」を読んだ。「男はこう」「女はこう」みたいなレッテルを貼るのには反対だが、本書は2014年にディスカヴァートゥウェンティワンから出版…
西の魔女が死んだ はじめに 塾で中学生を教えていたら、模試の国語で「西の魔女が死んだ」の一節が登場した。鶏が登場する部分を読み、この物語を全部読んでみたいと思った。塾講師をやっているとこういう出会いがあるので助かる。 新潮社発行、梨木香歩著。…
アウトプット大全 はじめに 1年ほど前からどこの書店に行ってもあるのが「インプット大全」と「アウトプット大全」。ずっとそれなりに気にはなっていたが、ビジネス書はあまり得意じゃない上に、「いつかyoutube大学でやるだろう」みたいな心境で、手を出し…
始めての投資信託 はじめに 高校時代に株式の勉強をしてから、ずっと投資に興味があった。教えてくれた先生もなるべく早く始めることを勧めてくれていた。けれど、部活、勉強、飲み会、、学生らしさを満喫するうちに、投資のことは頭の隅に追いやっていた。 …
マンガでわかる 「西洋絵画」の見かた はじめに 美術の本を読むのはこれが3冊目だ。全て入門書というか、門戸を広くとった本であり、これらを読んでいると少しだけ美術にも明るくなった気がする。 今回は誠文堂新光社発行、池上英洋監修、まつおかたかこイラ…
パブリックスピーカーの告白 はじめに 人前で話すのはけっこう好きなほうだ。みんなが自分の方をむいてくれているのはちょっとした快感だし、何もしてなくても偉くなったような気分になる。 けれど、今までこう感じてこられたのは、そのスピーチに責任やお金…
リモート営業入門 はじめに リモート飲み会、リモート収録、リモートワーク…リモート〇〇は僕らの生活に完全に根を下ろした。家にいながらのコミュニケーションには多少のストレスを感じないでもないが、その違和感を補ってあまりあるほどの手軽さを僕らに提…
乱読のセレンディピティ はじめに ここで本や映画の感想を書き始めてから10ヶ月がたつ。数えてみるとこれまでおよそ150冊の本を読んできたようだ。月に15冊、2日に1冊読んでいる計算になり、振り返ってみると自分でも驚くほどである。 全ての本を精密に読ん…
ロングセラーパッケージ大全 はじめに 黒のVANSオールドスクール、明治美味しい牛乳、おかめ納豆、僕たちの身の回りにはたくさんの「定番」がある。ずっと変わらないそれは「とりあえずこれ」という安心感を与えてくれるし、事実パフォーマンスがいい。 けれ…
源氏物語を知っていますか はじめに 源氏物語にまとめて「触れた」経験が3度ある。 1度目は高校生の時。受験や模試の古典にはこの大河ドラマがとられることが多い。そのためある程度話を知っておけば、読解問題に有利だと考えた。そこで「漫画でわかる」的な…
できる大人のモノの言い方大全 はじめに いわゆる語彙力というものは「知っている語数」と「その運用力」の積だ、そんな言説を目にしたことがある。なるほどいくら言葉を知っていても、運用がマイナスなら力も負の方向に作用してしまうケースを上手く言い表…
ニューヨークで考え中3 はじめに 高校生の頃、一冊のエッセイ漫画に出会った。当時は「ことりっぷ」や「aruco」など海外旅行ガイドを読むのにハマっていた。修学旅行でシンガポールに行ったせいで、「海外への憧れ」的なものが芽生え始めた時期だったからだ…
メディア論の名著30 はじめに たくさんの本との出会いをもたらす本がある。和田誠「装丁物語」、筒井康隆「短編小説講義」、「岩波新書解説総目録」、こうした類の本を読めば僕たちはまた新しい本を知ることができる。友人に知人を紹介してもらうような感じ…
アイデアスケッチ アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド はじめに 画期的なアイデアを出すのは難しい。ある課題を解決しようと頭を捻っても、出てくるのは以前にも見たようなものばかり。時折新しそうなものが思いついても、既存物のマイナ…
メガマインド はじめに Twitterに日記漫画を投稿する秋鹿えいとさんが、2020年に見た映画のベスト4を発表していた。 2020年観た映画ランキング ベスト4! pic.twitter.com/Aor1zf4Rc5 — 秋鹿えいと (@aikaeito) 2020年12月27日 どれも面白そうだったので、順…
メディアが動かすアメリカ 民主主義とジャーナリズム はじめに 連邦議会をトランプ大統領の支持者が占拠する未曾有の事件が起こった。この事件には死者も出てしまった。大統領はこの過激な行為を煽ったとしてツイッターなどのアカウントを停止された。まさに…
金儲けのレシピ はじめに 力強すぎるタイトルに黒字に金文字の装丁の、実に怪しい本がある。しかも著者名が「事業家bot」。品もへったくれもあったもんじゃない。黒と金の組み合わせが許されるのはローランドだけだ。 しかし内容が気になる。お金が嫌いな人…
医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68 はじめに 年末年始をだらだらと過ごしていたら幾分か太ってしまった。昨年はわりと摂生していたのだが、年の瀬ということで無礼講。体重増加は当然のことなので結果に悔いはな…