森の雑記

本・映画・音楽の感想

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

マンガでわかる ブロックチェーンのトリセツ

マンガでわかる ブロックチェーン のトリセツ はじめに ビットコインバブルはとうの昔に終わったと思っていた。TVコマーシャルで芸能人がビットコインを宣伝する事もほとんど無くなったし、消費者庁が注意喚起を行った事もある。そんな逆風もあってビットコ…

名画の読み方

名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養 はじめに 先日は『「名」文どろぼう』を読んだが、今回は『「名」画の読み方』。当方美術館に行くのはわりと好きな方なのに、美術への造詣は全くない。どの絵を見ても「きれいだなあ」「すごいなあ」く…

名文どろぼう

名文どろぼう はじめに 以前竹内政明さんの「編集手帳傑作選」を読んだ。笑える文章から大切に取っておきたくなる文章まで、バリエーション豊かなコラムが揃っていた。さすがは傑作選。そんな竹内さんの別著に「名文どろぼう」(文春新書)がある。新聞のコ…

国債がわかる本

国債がわかる本 はじめに 「国債ってなに?」と聞かれると、ドキッとする。「国の借金」であること、日銀の「買い・売りオペ」の話、「マイナス金利」の意味、このような抽象的かつ断片的な知識は披露できるものの、それがどのような実態を持っていて、メリ…

マンガでわかる 亜鉛の基礎と臨床

マンガでわかる 亜鉛の基礎と臨床 はじめに 健康ブーム、と呼ぶにはもはや遅いくらい、様々なヘルスケアが一般化してきている。ジムに通う人がいれば、スキンケアを怠らない人もいて、多くのサプリメントを毎日のように摂取している人もいる。 でもサプリっ…

台湾生まれ 日本語育ち

台湾生まれ 日本語育ち はじめに 久々に読んだエッセイがとても素晴らしかったので紹介させてください。 温又柔著「台湾生まれ 日本語育ち」(白水社)。 全体をみて 本書は第64回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した一冊である。著者の温さんはタイトルの…

マキァヴェッリ 『君主論』をよむ

マキァヴェッリ『君主論』をよむ はじめに 「君主論」とか「マキアベリズム」の言葉には何やら邪悪なイメージがつきまとう。マキアヴェッリが書いたのは、権謀や残酷を用いる恐ろしくリアリスティックな帝王論、そんな風に思っている人は多いはずだ。 世界史…

アパホテル マンガで学ぶ成功企業の仕事術

アパホテル マンガで学ぶ成功企業の仕事術 利益を生み出す逆張りの成功哲学 はじめに アパホテルと聞くと真っ先に思い浮かべるのは帽子を被った女性、芙美子社長だ。理由は分からないけれど、社長があそこまで広告塔を買ってでるおかげもあってか、同ホテル…

自民党 価値とリスクのマトリクス

自民党 価値とリスクのマトリクス はじめに 中田敦彦のYouTube大学で紹介されているのを見てから気になっていた、中島岳志著「自民党 価値とリスクのマトリクス」(スタンダードブックス)を読んだ。 全体をみて 安倍前首相の辞任後、菅政権が発足してから読…

マンガ認知症

マンガ 認知症 はじめに 今の日本は超高齢社会である。2007年に高齢化率は20%を超え、もはや社会の高齢化は恐れて対処するものではなく、現実として向き合い、付き合っていくものになった。介護や認知症、自動車事故など高齢者にまつわる多岐にわたる論点は…

無印良品は、仕組みが9割

無印良品は、仕組みが9割 はじめに 無印良品にはいつもお世話になっている。化粧水やノートなどの消耗品は価格も使い心地も「ちょうどいい」。バターチキンカレーや不揃いバームなどの食品はシンプルにおいしい。服はクセがなくて着やすい。 そんなこのブラ…

モモ

モモ はじめに 超有名なタイトル、ミヒャエル・エンデの「モモ」。多くの方々が小学生の時に手にしたであろうこの作品を、僕はずっと読んでこなかった。しかし、持ってはいた。両親どちらが買ったのだろうか。「モモ」は実家の本棚にひっそりと置かれていた…

永遠の出口

永遠の出口 はじめに 森絵都さんの「カラフル」を初めて読んだ時の衝撃を覚えている。中学生ってこんなに汚くて、辛くて、怖いものなのか、と小学生だった僕は怯えに怯えた。実際私立の中学に行ったこともあってか、そんなことはなかったのだけれど。 学生の…

新聞報道と顔写真

新聞報道と顔写真 写真のウソとマコト はじめに 新聞には写真がつきものである。モノクロだったり、カラーだったり、トリミングされていたりとその掲載方法はまちまちであるものの、紙面を彩るという意味で写真は大きな役割を果たしている。最近はQRコードを…

ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった はじめに 高校生の頃、「東京カレンダー」と「cakes」の連載をよく読んでいた。前者は東京に暮らすアッパー層の生活や小説を、後者はさまざまなクリエイターの「新しい」作品を読むことができた。片田舎で生きる僕にとっ…