森の雑記

本・映画・音楽の感想

はじめての投資信託

始めての投資信託

 

はじめに

 高校時代に株式の勉強をしてから、ずっと投資に興味があった。教えてくれた先生もなるべく早く始めることを勧めてくれていた。けれど、部活、勉強、飲み会、、学生らしさを満喫するうちに、投資のことは頭の隅に追いやっていた。

 だが最近、半年前にYouTube大学で見た投資の動画やいくつかの本を読み、熱意を取り戻した。そこで最後の踏ん切りをつけるべく、おそらくやる(やれる)可能性が一番高い「投資信託」の本を最後に読もうと思い、日経文庫「はじめての投資信託」(吉井崇裕)を購入。

 

全体をみて 

 ある程度投資の知識がある方ならば、そこまで目新しい情報を含む本ではないように思う。あくまで確認に使う本か。

 けれど全くの初心者であれば、ためになることも多く書かれているので、読んでおいて損はないだろう。おそらくこの本のターゲットはこうした層。小一時間あれば読めるし、ちょうどいいのではないか。

 以下、本書で覚えておきたい箇所。

 

債券

 株式と同じく、債券にも投資ができる。最も有名なのは国債か。満期を迎えれば元本が返ってくるので、安全性の高い投資先と言える。その分得られる金利は決して高くないものが多い。安全性の度合いを判断するのには格付け会社のランクをチェックしよう。この債券も売買の対象になるが、価格は金利価格や物価によって変動するので、いいタイミングでいいものを買おう。

 

投資の始め方

 投資を始めるのには3ステップあると著者。①目標設定②配分決定③商品選びの3段階だ。素人がやりがちなのはいきなり③から入ること。僕もそうなりそうだった。

 ①で元本を何%増やしたいのか、また許容できるリスク(損害)は何%か、をきちんと決めないと、その後の商品選びに基準がなくなってしまうので、必ず定めよう。目標に見合った商品がないのであれば、その目標は現実離れしており、「投機」をしないと達成できない可能性が高い。

 それから②についても。いくつかの種類の投資先に分散投資をするのが投資の基本であるが、複数選ぶときにはお互いに無相関、逆相関のものを選ぶとリスクが分散できる。

 ①②が決まったら、ようやく銘柄選び。

 

タマゴは一つのカゴに入れない

 全ての卵を一つのカゴに入れると、落としたとき悲惨なことに。投資の世界では古典的な言い回しらしい。分散投資

 

インデックス>アクティブ

 ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てない。これはもはや常識と言っていいだろう。手数料(信託報酬)が高いことが要因の一つ。窓口にいかず自分でインデックスファンドに投資する。

 

分配金に注意

 決算期に「分配金」を払い出す投資信託がある。商品を買った後、定期的にお金が入ってくるので一見お得そう。でもこれ、注意が必要。この分配金は元本を取り崩して払い出している可能性がある。目先のお金に気を取られず、元本をきっちり成長させてくれそうなファンドを選ぼう。

 

おわりに

 これまで何本もの動画、何冊もの本を読んだ。そろそろ口座開設ぐらいはしないと。