森の雑記

本・映画・音楽の感想

学術書

子どもの人権をまもるために

子どもの人権をまもるために はじめに ついこの間まで高校生だったような気もするが、そろそろ自分を子供だと認識するのが難しい年齢になった。就活を経て社会人を目前にすると、いやでも「大人」になっていると感じてしまう。 大人を自認することは、「子供…

哲学の練習問題

哲学の練習問題 はじめに 思考実験の本が読みたくていろいろ探していたところ、本書に出会った。河本英夫著「哲学の練習問題」は講談社学術文庫から出版されている。このレーベルの本をこれまでに読んだことはおそらく数えるほどしかないので、どんな雰囲気…

自衛隊と憲法

自衛隊と憲法 これからの改憲論議のために はじめに 安倍氏が首相を辞任してからひと月あまりがたった。いまだに「菅首相」の響きには慣れない。それだけの長期政権だった。安倍前首相は周知の通り「憲法改正」を目指しており、賛否両論ありながらも、安倍政…

宇宙には、だれかいますか?

宇宙には、だれかいますか? 科学者18人にお尋ねします。 はじめに 夜空を見なくなったと思う。子供の頃は頻繁に流れ星を探したり、親に星座を教えてもらったりしていた気がする。オリオン座を見つけた時の得意げな気持ちだって覚えている。けれど大人になっ…

奇跡の論文図鑑

奇跡の論文図鑑 はじめに 大学生生活では数多くの論文を読んだように思う。それで、ものすごく当たり前のことをいうことになるけれど、やっぱり論文はすごい。何がすごいかと言えば、一つにはほとんどの論文は無料で読めることがあげられる。Ciniiで論文を検…

牡蠣の歴史

牡蠣の歴史 はじめに 「好きな料理は?」と聞かれると答えに困る。カレーライスも好きだし寿司も好きだ。ラーメンだって美味しいしたまに食べるステーキも絶妙である。そしてこれらの間に差があるかと言えば、ない。金額やロケーションに差はあれど、好きの…

初めの一歩は絵で学ぶ 微生物学

初めの一歩は絵で学ぶ 微生物学 はじめに 高校の頃生物の授業が好きだった。高校の頃「生物」のテストで、1位の座を死守し続けたぐらい好きだった。文系なのに。「生物基礎」では物足りなかった。実際に生き物と触れ合うのは苦手だけれど、教科書に登場する…

絵解きの愉しみ 説話画を読む

絵解きの愉しみ 説話画を読む はじめに 「エトキ」という言葉をご存知だろうか。新聞などで図や写真、イラストに添えられるキャプション的説明文句のことである。おそらくこの言葉は、かつて説話画等々を観賞する方式であった「絵解」=口頭での内容説明から…

はじめて学ぶ民俗学

はじめて学ぶ民俗学 はじめに 先日南方熊楠の本について書いたが、民俗学と言えばもう一人決して忘れてはならない人がいる。そう、柳田国男である。日本民俗学の開祖ともいっていい彼の功績は計り知れない。そのほんの末端ではあるが、倫理や国語の授業を通…

日本語は映像的である 

日本語は映像的である はじめに 新曜社発行、熊谷高幸さん著作の本「日本語は映像的である 心理学から見えてくる日本語のしくみ」を読んだ。読むのは2度目だ。これまで生きてきて様々な新書に触れてきたけれど、こと大学生期間に限って、一番印象に残ったの…