森の雑記

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ずぼらヨガ

ずぼらヨガ 

自律神経どこでもリセット!

 

はじめに

 最近は若干昼夜逆転気味の生活を送っている。夜思った時間に寝られないことも時々ある。事情があるので仕方ないとはいえ、できれば人らしいタイミングで眠りたいものだ。悩みというほど深刻なものでなく、あくまでちょっとマシになればな、というくらいだけど。

 睡眠サイクルや生活習慣は自律神経と深い関係がある。であれば、自律神経を整えれば多少現状が改善するかも、と思って崎田ミナ著、福永伴子監修「自律神経どこでもリセット!ずぼらヨガ」(飛鳥新社)を読んでみた。

 

全体をみて

 漫画ベースでとても簡単に「ヨガ」を実践するやり方が書かれている。自律神経失調、うつ気味だった著者は、どこでも・数秒でできる「ずぼら」なヨガストレッチを取り入れることで、少しづつ体調がよくなったらしい。

 本書で紹介されるヨガはマットもいらないし体の柔らかさも必要ない。誰にでも即実行できるお手軽なものだ。

 以下、やってみたいポーズ。

 

タツノオトシゴ

 仰向けで腰をひねり、背骨を捻るようなイメージで行うヨガ。これ本当に気持ちいいのでおすすめです。

 

喉ストレッチ

 喉を伸ばすことで呼吸は安定させるストレッチ。緊張した時、イライラした時など、自分に余裕がないと思ったらやってみたい。

 

 ラジオ体操でお馴染み、体の側面を伸ばすポーズ。肺が広がって呼吸が深まるようだ。デスクにいながらでもできる。

 

うさぎ

 土下座をするようなポーズで床に脳天をグリグリ押し付けるストレッチ。見た目が悪いので家でしかできないが、思った以上にすっきりする。タオルをしいてやることがお勧めされているけれど、面倒なので床に頭を直付けでやった。気持ちいい。

 

朝昼夜

 本書のおわりでは1日を朝、昼、夜の3つに区切り、それぞれの時間帯にお勧めなストレッチが紹介される。特に昼のヨガはどこでも人目を気にせずできるものなのでお勧め。

 

おわりに

 著者が「おわりに」で紹介する心療内科の先生の言葉が印象的だ。「心なんて命の一部だから。心や頭があてにならなくなったら、体を動かしたりするのはすごくいい」。なんだかはっとさせられるところがある。感情や思考を調整するのは難しいけれど、体は自らの意思で物理的に制御できる。だからこそどこか不具合を感じた時には、まず体を「意識的に」動かすことで、改善の兆しを作れるのではないか。「ずぼらヨガ」とてもいい本でした。